ドット絵から写真への変化の次に来るものは,どんなもの? 触感はあるかな? 弾力となめらかさは?
アイコナイズ・ミーというウェブサイトでは,1回15ドルで似顔絵によるアイコンを作成してくれる。このアイコンはマックOS X上のフォルダから電子名刺,iChatにまで使える。
32 x 32ピクセルのOS 9のアイコンから,128 x 128ピクセルのOS Xのアイコンに変化したことは,クレヨン画から写真になったぐらいの違いはあるだろうか? 確かに,OS Xになってからアイコンのドットを数えることがなくなった。ソフトを開発している人は,作ったソフトにどんなアイコンを付けたらいいか悩むことが多くなったらしいけど。
だが,だ。OS Xを使っていて思うのは,これが移行期のOSであるということだ。OS 9までのデスクストップという概念を基本とした理路整然とした空間とは違い,中途半端さが強く残っている。「デスクトップ」というフォルダアイコンがある妙な空間には,そもそも整合性がない。では,次の空間はどんな空間なのだろう? それは3DOSXのような空間かもしれないし(スクリーンショット),モニタ画面の四角の中にあるものではないかもしれない。そんなネオ・スペースで,アイコンはもう存在しなくなる。ピクセルではない存在が,必要だ。
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